新年を迎えるあたって
2008年 1月1日(火)
久しぶりに文章をつづっています。
大晦日は新年を迎えるにあたって、何かと慌しい日です。私も年末までにやっておかねばならないことが、たくさんあります。
なんとか、ぎりぎりにならないよう片付けることが出来、職員室に一人コンピューターの画面と向き合っています。
とはいえ、年賀状は・・・・・むなしく、白紙のまま書斎の机の上です。
今日は、雪が降り積もり、富山らしくお正月を迎える風情になりそうです。
昨年(平成19年)のしめくくりの言葉が「偽」であったことはご承知かと思います。
「偽」の反対は「真」(まこと)という言葉になるわけですが、「真に生きる」ことは、「いつわりの生活」を捨てなければなりませんが、人間にとって大変むずかしいことです。
なぜならば、私たちが言葉にする真実とは、自分の都合に合わせた真実に他なりません。
それぞれ都合のよい真実がいくつも存在することになります。
ですから、すべての人間の生き方の中にも、必ず「偽」が存在しているのです。
たとえば、マスコミには「真」があるかと問われれば、そうでもありません。
いつわりの生活の中にのめり込んでいる現実を、素直に受け止め、反省して「真」を求めていく気持ちが大事ではないでしょうか?
現代社会には人間のもつ果てしない欲望に摂りつかれ、「真」を捨て去り、「偽」を求めざる得ない状況があるように見え隠れします。
教育現場で子どもたちを預かる私達大人が、いかなる時も「真」を求めていく姿勢を見せていくことが「まことの教育」につながっていくと思います。
ようやく、文科省より幼稚園が幼児のための学校として、お墨付きをもらえたことも今後の教育再生へ向けての第一歩と受けとめています。
3歳から5歳(就学児前)の幼児教育の質向上と、誰でもが幼児教育を享受出来る環境づくりが急がれています。
幼稚園の先生方も、小中高同様に教員免許更新制度が導入されます。
これからは、学校機能の充実を求められ、外部評価等の導入など幼児教育の中身が問われることになります。
いかなる制度が導入されようとも、大人の都合ではなく「真」の幼児教育を日々追求していくことを怠らなければ、子どもたちの育ちは保障されると思います。
今年は、「まことの保育・教育」理念について、保護者皆様にもご理解いただけるよう紹介していきたいと思います。