無財の七施
2007年 1月1日(月)
新年明けましておめでとうございます。
年末には、少しばかり雪が積もり、富山らしい冬景色となりました。
皆様は、それぞれの地域でお正月を迎えられたと思います。
子どもたちも雪遊びが出来てよかったと思います。
そして、引き続き風邪やノロには十分気をつけていただきたいと思います。
さて、去年は、「命」の尊厳を考えさせられる事件や事故、あるいは病気や自然の猛威といった人間としての生き方や行動を反省していかねばならないことが多々あったと思います。
すべてに通じることは、人間のエゴであり、際限のない人間の欲望によることが、すべての原因です。
自然と共存し、争いごとのない、笑いの絶えない幸せの生活を送るためには、自分自身が「仏の心」を日常的に持つことだと思います。
「仏の心」を身につけていることが、仏を信じている「信心」ではないでしょうか。
本HPの「幼稚園の概要」にある「仏の子を育てるとは」をご覧になっていただいた方はご存知かと思いますが、仏教には「無財の七施」という言葉が
あります。簡単に言えば、自分を犠牲にしてでも、他人のことを大事に考え、見返りを求めない行動です。
そして、喜んで笑顔で感謝の念をもって行動することですから、「してあげる」「してあげた」「してやった」という思いあがった心「優越感」「同情心」ではないはずです。詳しくは、機会があればご紹介していく
予定ですが、せめて以下のことは、ご家庭で実践してみてはいかがでしょうか。
1.いつも笑顔を忘れずに、やさしい眼差しでいましょう。(心豊かな表情)
2.苛立っても怒鳴らずに、どんな時も、やさしい言葉使いをしましょう。(思いやりの気持ち)
3.身の回りにあるものは大切にして、丁寧な扱いや感謝の気持ちをわすれないようにしましょう。(感謝の気持ち)
4.他人の悪口や批評することなく、自分はどうなのか自己評価を仏の目線で見つめましょう。(反省の気持ち)
5.どんな人も仲間はずれにすることなく、やさしい気持ちで受け入れてあげましょう。(心豊かな行動)
6.人が困っている時は進んで気持ちよく手助けしてあげましょう。(奉仕の気持ち)
7.自分が恵まれた環境(地位や立場)にあったとしても、その環境の固執せず、他人であっても譲ってあげることが出来るように考えましょう。(ゆずりあいの気持ち)
今年も、職員一同、園児たちの心豊かな育ちの場として、自らが「無財の七施」を実践出来るよう精進してまいります。
HPも軌道に乗ってきたわけですが、保護者皆様の感想やご意見をお待ちいたしております。では、よいお正月を。